日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年7月8日あがり症を抑えるには深呼吸をしよう!

日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナー、オンライン短期集中トレーニングコースでは、あがり症を改善するスキルをお伝えしています。

あがり症を改善するスキルは主に6つありますが、その中の一つが腹式深呼吸です。

人前でのスピーチを行う前に腹式深呼吸をすると心を落ち着かせることができます。

ポイントは、ゆっくりと鼻から息を吐いてから、鼻からスッと空気を吸って3秒ほど息を止めることです。

その後また口からゆっくりと息を吐きます。

これを数回繰り返します。

私も緊張しているな、と感じた時はこの呼吸を繰り返します。

緊張がほぐれる効果を実感しています。



 

このように深呼吸には、不安な時や緊張している時に心を落ち着かせる効果があります。

しかし、ネットを見ているとそれ以外の効果もあるようです。

深呼吸の効果に関する記載のある記事の抜粋をいくつか紹介しましょう。

 

アメリカのCNNのあるキャスターは、新型コロナウイルスに感染した時、医師から深呼吸をするように言われました。

彼は医師の指示に従い、深呼吸を継続的に行ったところ効果があったようで、自分の番組で「コロナウイルスと戦うなら深呼吸をすべきだ」と語っています。

また、「ハリーポッター」の著者J.K.ローリングもコロナウイルスに感染した際、医師の指示に従って深呼吸をしたところ、回復するのに大いに役立った、とのことです。

ある医師によると、深呼吸は病気になった時の肺機能を強化する効果があるそうで、それがコロナ感染の時も有効だということのようです。

もっとも、深呼吸をすればコロナが治るわけではないと釘を刺しています。

 

以前もこのブログで、深呼吸は災害や事故の時に落ち着いて行動することに効果があるということを書きました。

少し再掲したいと思います。

***

熟練の戦闘トレーナーに、どうすれば恐怖に打ち勝つことができるのかを尋ねたところ、それは呼吸法だ、というのが彼らの答えでした。

その呼吸法は、決して特別なものではありません。

4つ数える間に息を吸い込み、4つ数える間息を止め、4つ数える間にそれを吐き出し、4つ数える間に息を止める。

これを繰り返すだけです。

ある警察官は、過去に6回の銃撃戦で10回撃たれました。

しかし、彼は撃たれるたびに、深くゆっくりと息を吸ったそうです。

「そうすればとても落ち着いていられる。過呼吸になったり、パニックになったりすることもない。

何もかもがまさにスローモーションで動いている気がする」

と彼はいっています。

***

これは「生き残る判断 生き残れない行動」という本の中に書かれていることです。

 

そういえば、アメリカのアップル創業者のスティーブ・ジョブズも日本人の師匠について座禅に取り組んでいましたね。

深呼吸が不安や緊張を和らげる効果があるのみならず、思考力や身体機能を高めるのであれば、これはぜひやるべきだと思います。

人前で話をする時は誰でも緊張します。

そんな時には、ぜひ腹式深呼吸を繰り返してください。

緊張が和らぐことが実感できますよ!
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